禿げ頭で小太りのさえない中年男

浅黒い顔にダンゴっ鼻

だらしなく半開きの唇

ド近眼メガネの奥で澱む小さい目

喋るたびにヌメっと唇を舐める癖

ねっとりとした口調

ノーマルな女性なら間違いなく鳥肌もの

でも

アブノーマルなわたしは体が疼く

待ち合わせ場所の県内某所ターミナル駅

ロータリーを出て男の車でラブホへ直行

シャワーを浴びてベッドに行くと

バスタオルを剥ぎとるように脱がされ

欲望だけの無神経な愛撫が始まる

首筋

二の腕

腋の下

乳首

太もも

クリトリス

大陰唇

膣口

敏感なところばかりを狙いすまして

卑猥な舐めくじが這いまわるような感触

なのに

わたしの意思とは無関係に体が反応する

男のナマ温かい舌が膣内のヒダを舐めねぶり

溢れだす膣蜜の滴りを吸い尽くす

入室してから数時間もの間に何回も

わたしは絶頂と悶絶の天国に堕とされた